Mar 19, 2009

CASIO EX-FC100 のパスト連写プラス機能 と RICOH CX1 のM連写機能

旧Ganesha's Lab.(by SQLite2版Loggix)より移転転記。(2009-12-13)

今回は、CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-FC100RICOH CX1を比較してみたい。注目点は、CASIO EX-FC100のパスト連写機能とRICOH CX1のM連写プラス機能だ。

例によって、両機種のニュースリリースから当該機能の説明文を参照してみよう。まずはCASIO EX-FC100のニュースリリースの「パスト連写機能」説明文から。

決定的な瞬間が撮れる30枚/秒の超高速連写
  • 6メガピクセルの高精細画像で最大30枚/秒の超高速連写が可能です。また、パスト連写にすると、シャッターを押す前から記録が開始されるので、シャッターのタイミングが遅れても決定的瞬間を逃しません。連写速度は、30枚/秒・15枚/秒・10枚/秒・5枚/秒・3枚/秒・オートから選択できるほか、1回の連写枚数も30枚・20枚・10枚・5枚に設定できます。

イメージとしては、シャッター半押しの状態でシャッターチャンスを待つ。「今だ!」と思ったところでシャッターを切れば、前後数秒間に渡って記録されるので、多少タイミングが狂ってもOK、ってところでしょうか。

これに対して、RICOH CX1のニュースリリースにおける「M連写プラス機能」の説明文はどうか。

進化した高速連写機能で動きのある被写体の決定的瞬間を逃しません。
  • シャッターボタンを離す直前の約1秒間で30枚(30コマ/秒)、または約2秒間で30枚(15コマ/秒)を連続撮影する「M連写プラス」を搭載。撮影したい瞬間後にシャッターボタンを離せば、決定的瞬間を逃さず、確実に撮影可能。
    • 画像サイズはN1728(2M)に固定されます。
    • 連続撮影した画像を1つのMPファイル(複数の静止画を1つにしたファイル形式)として記録します。

ポイントは「撮影したい瞬間後にシャッターボタンを離せば」というところ。RICOH CX1ではシャッターボタン半押しでなく、シャッターボタンを押した状態で押し続け、「今だ!」と思ったひと呼吸後にシャッターボタンを離す、というイメージでしょうか。

文章で書くと、「今だ!」と思った瞬間にシャッターボタンを押すEX-FC100の方が感覚的には馴染みやすそうです。但し、シャッターボタンを押す瞬間は意外と手ブレしやすいので、押しっぱなしで離すだけのRICOH CX1の方が決定的瞬間に手ブレしにくそうな気もします。とはいえ、私がこの機能に期待しているのは、昆虫の飛翔写真が撮れるのでは?という点ですから、問題はどうやって被写体をフレームに収めるかです。だとすれば、手ブレ云々よりも「今だ!」感がモノを言いそうで、EX-FC100の方が使いやすそうな気がします。(想像でモノを言ってます)

その上、もっと決定的な差が。EX-FC100のパスト連写時の記録画素数は500万画素(2816×2112)、RICOH CX1のM連写プラス時の記録画素数は200万画素(1728×1296)と記録画素数に大きな差がありました。これだけ記録画素数に差があれば、その分トリミングも使えるということですから、飛翔昆虫をフレームに収めるのにも有利だと言えるでしょう。

RICOH CX1のM連写プラス機能は、RICOH R8のM連写機能と比べると大幅に機能向上していますが、それでもCASIO HIGH SPEED EXILIM EX-FC100のパスト連写の代替を務められるほどの機能とは言い難いようです。うーん、欲しい。欲しいぞ、EX-FC100。